【鋏】
大久保型の剪定鋏 よく植木屋さんが持っている鋏です。先が細いものを
使います。枝の中まで差し込んで細かい枝を切ります。
太い枝は、元の方で切ります。枝を持って下へさげな
がら切ると簡単に切れます。なれたら、回す様にして
切るときれいに切れます。切るときは葉に沿って斜め
に切ります。
剪定鋏 少し太めの枝を切るときに役立ちます。
芽の所で切ると自然に良い切り口になるように出来て
います。
芽つみ用の剪定鋏 最近よく使われる鋏です。スプリングも付いていて使
いやすいものを選ぶと気軽に使えます。
松の芽つみなど何度も鋏を開くようなときに楽です。
刈込み鋏 オオバサミと言う人もいます。一方の手の脇をきめて
別の方の手で鋏を動かして刈って行きます。刈った所
を広げるように刈って行くと自然と綺麗に刈れます。
早く刈ることよりも綺麗に刈ることを大切にしている
と馴れるに従って早くなるので綺麗に早く刈れます。
【鋸 のこぎり】 目の粗いものは、早く切れますが切り口が粗くなります。
目の細かいものは、切り口は綺麗になりますが切る速度は遅くなります。
綺麗な仕上がりが必要なときは(綺麗に切ると病気や腐りを防ぐ事に
なります)細かいもの、のこぎりの切る速度が必要なときには、粗いものを使います。
(大きな枝の場合切る速度が遅いと木が裂けたり切る人が危険になる場合があります)
葉のある所で切ります。葉が出ている部分は葉の根本に芽となる
部分があるので、切っても安全です。良く分からない木を葉が出
ていない部分で切ると芽が出ず芽の位置まで枯れ込む場合があり
ます。
切り方は葉に沿って切ります。葉の根本に芽の出る部分があるの
で葉に沿って切ります。ヒバ類は葉先を摘んで行きます。
マツなどは芽のある所で切ります。枝の途中で切っても芽は出な
いので途中では切りません。
枝が込んでいるとき枝抜きします。
枝は分かれる元の所で幹に沿って切ります。
分かれところで切ると傷みが少なく
幹に沿って切ると樹皮が覆って腐るのを止めることが出来ます。
切る枝は
1)枯れた枝
2)そのまま伸びると絡み合う枝、
3)不釣合いに勢い良く伸びた枝の順です。
* 切る枝の名前や場所が説明されていますが、
絡み枝や、栄養を取ってしまう枝などを名称を付けて
伝えたものです。日が均等にあたるようにすることがポイントです。
切り方は 上下に垂直方向に伸びる枝を切って、
バランス良く伸びるようにします。
葉が等間隔になるように間あいだを抜いて行きます。
重なる枝は切って、一重になるように切ります。
切り方の原則は、 木の上の方から下へと剪定して行きます。
枝の元からたどって、一枝ごとに必要な部分より先を切り
落とします。
絡みそうな内側の枝を切って行き、
一枝終わったら、隣の枝を剪定して行きます。
順に剪定して行き、切り落とした枝や葉またゴミなどを
ふるい落としながら下の枝へと移動して行きます。
一本が仕上がったら次の木へと移ります。
枝の詰め方
大きく枝を切るのは秋が良い時期です。
切ろうとする位置より10〜30cm上の位置で枝の下側に
切れ目を1/4くらい入れます。
(こうして、枝が落ちるときに重さで皮がむけるのを防ぎます)
切れ目より先を上から切って切り落とします。
残った部分を最初に切る予定だった位置で上から切ってゆきます。
(滑らかに切ることで木が傷むのを防ぎます)
太い枝の場合ロープなどで吊って切ります。
切った枝がどこかへあたりそうな場合、ロープを
張って当たらない様にしてから切ります。
上手に張ると木を空中に浮かすことが出来ます。
切り終わったらロープを操って静かに木を下ろします。