花の植え方
苗の選び方・花苗の植込み方・土作り・置く場所・施肥・剪定・病気や虫の話・植物の害虫・アブラムシ・
苗の選び方:種から作るのは手間が掛り難しいものも多いので、時期にあった苗を購入して植えこむのがお勧めです。苗は,葉のつやの良いもの、ポットを持ったときに確りした感じのするものを購入しましょう。葉を少し上げて根元が健康な苗を選びましょう。またケースで買うと安くなる場合があります。
花苗の植込み方:花苗を植えることは簡単です。穴を掘って入れ、土をかけて、少し押さえたっぷりと水を上げれば良いのです。
ポイントは次の3点です。
地面と苗の生え際が同じ高さになるようにする事です。そして周囲に浅い溝を作っておきます。
もう一つのポイントは、植える間隔です。標準の間隔は15cmから20cmです。大きな花の場合は、25cmから30cmくらいあけます。
3番目は、花を組み合わせることです。匂い、色、背の高さ花の時期などの違った花を組みあわせます。こうする事で、それぞれの花の欠点を補い、虫や病気の発生を低く押さえることが出来ます。
土作り:花を植える場合に一番重要なことは花を植える場所の下ごしらえです。花を植える場所は時間を置ける場合はなるべく早めに雑草などを取り、掘り返します。なるべく深めに掘って(出来れば30cm位)良くかき混ぜます。
日光に十分さらします。かき混ぜるときに石灰などを混ぜると良いのですが、混ぜたら2週間くらい放っておきます。2週間位したら堆肥を混ぜ込みます。
土は柔らかく目が細かいものが良いのですが腐葉土や堆肥を混ぜ込むことでほとんどの土が使えると思います。ごろごろした岩などは下のほうへ埋め込みます。
ほとんどの花は20cmくらいの根なので、30cm程度の位置に置けば大丈夫です。
元肥を入れる場合は草花の根に直接当たらない位置に入れます。マグアンプなどは混ぜ込むような入れ方で大丈夫です。
置く場所:一般に草花は、日当たりが良く、風通しが良く、水切れが良い場所で、屋根となるもののない強い雨や風にあたらないような場所が育ちやすい場所です。ベコニアは強い日にあたると葉の色が濃くなります。生産地では生育条件が一定になるようにハウスの中で育てています。
水遣り:水は、日中を避け朝か夕方あげましょう。あげるときはたっぷりとあげましょう。水はのべつまくなくあげるのではなく土の渇き具合を見てあげます。乾かしてからあげます。あげたら乾かします。
施肥:肥料は月に一度あげます。固形の肥料でも、水性の肥料でも、粒性の肥料でも大丈夫です。油粕系の肥料(最近のものは燐なども配合されていますので、そのままで大丈夫です)か、ハイポネックスなどの液肥などが良いと思います。
剪定:剪定、木の剪定は聞いたことがあるが。花の剪定は聞いたことがないという方が多いと思います。切ることによって花の勢いが盛り返します。花の咲く期間が長くなります。良い花が咲くようになります。切った部分は菌がつきやすいので注意します。剪定は根元に近い部分(約10p)で、葉を幾枚か残すようにして切ります。
病気や虫の話:草花の病気のほとんどは原因がカビによるものです。なってしまった場合、傷んだ葉などは回復しません。切りとって焼き捨てるなどの処分を行います。またそのまま放っておくと広がって草花を枯らしたり、他へ移って行ったりします。
そこで、ダイセン水和剤(600倍)やベンレート水和剤(2000倍)などの殺菌剤で消毒します。その他には、オーソサイド剤、トップジンM水和剤(1000倍)などがあり、一般的に良く使われます。
ダイセン水和剤: ベンレート水和剤: トップジンMは、殺菌力が強いので剪定後や傷んだ株の消毒に便利です。
その他に土壌消毒用の薬剤などがあります。
植物の病気でカビ以外のものは、対処する方法が少なく、切除したり抜き取ったりして防除します。特に細菌性のものやウイルスによる病気には有効な方法がありません。
植物の害虫:植物の害虫は沢山いますが、主なものは
◎アブラムシ:葉や茎の汁を吸います。4月頃新芽に良くつきます。スミチオン剤(1000倍)、マラソン剤(1000倍)などで駆除します。筆に水をつけてふき取っても取れます。スス病の 原因になるので、スス病のときには駆除が必要です。
◎カイガラムシ:木などにより付く種類が違います。駆除は難しく取れるものは手で取ります。冬場に石灰硫黄合剤をかけるか、5〜6月頃カルホス乳剤(1000倍)などをかけます。2月にマシン油剤を撒布する方法もあります。
◎毛虫類:
○蛾の仲間:チャドクガなど毒のある毒蛾類とその他の蛾や蝶の幼虫が毛虫類です。一年に2回発生するものが一般的です。5月上中旬頃と8月中下旬くらいに、スミチオン剤(1000倍)、ディプテレックス乳剤(1000倍)、カルホス乳剤(1000倍)などで駆除します。
発生の初期には固まっているので、早めに見つけて枝を切り取るなどして取ってしまうのが良い方法です。 ○ハバチの仲間:透き通った青虫です。葉にぽつぽつと穴をあけて食べて行きます。駆除の薬剤は蛾の仲間と同じです。
○ハダニ:小さいものが多く目に付きにくい。駆除剤はケルセン乳剤(1500倍)、ニッソランV乳剤(2000倍)などです。・・・ハダニかどうかを見極めてから使いましょう。また、カルホス剤、スミチオン剤などでも効果はあります。
○グンバイムシ(ツツジグンバイムシ):年に4〜5回発生しツツジの葉を汚くします。葉の裏側を良く見るといます。ツツジの葉がすすけたり、白茶けたりします。
駆除はスミチオン・カルホスなどの1000倍液をこまめにかけます。
○カミキリムシ:幼虫は鉄砲虫と呼ばれ幹の中を食害します。食害された場合根元にころころとした食いかすが落ちています。成虫は6月〜8月に発生します。鉄砲虫は穴を見つけて、針金などで補殺します。また、スミチオンの500倍液などを注射器などで注入しておきます。
最近では穴に詰めて殺す薬も出ています。
産卵後に注意すると根元に幼虫がいることがあります。 ■良く使う花について
ベコニア:ベコニアは、一年を通して咲く花です。暖かい地方の花なので、霜や寒さにはとても弱く、霜があたると溶けてしまいます。また蒸れに弱く、カビが生えて溶けてしまいます。予防のためにはダイセンなどの殺菌剤をかけます。
サルビア:サルビアの花の時期は通常10月ころまでです。夏の花のイメージがあると思います。植え込みの際には花を取ってしまいます。また、根付いた時期に下葉を2〜3葉つけて切戻すことも花を再生させます。
マリーゴールド:花期は10月頃までです。最近は改良が進み長い間花を楽しめるようになりました。花殻を良く取ること、間延びしたら切りつめること。風通しの良いところに置くこと良く日に当てることが、必要です。
パンジー:改良されて花も大きくなり花期も長くなりました。冬越しをして楽しめる花の代表格になっています。種から作ると面倒な種類なので植えこみは苗を使うのが簡単です。10月頃から出始めますので、サルビアなどの終わった後に植えることが出来ます。出始めは値段が高いので、値の下がる11月頃を目安にします。
ペチュニア:春先からの花として色もいろいろあり、楽しめます。雨に当たると花は一度で傷んでしまいます。しかし次から次へとあがってきますから心配要りません。植えこむ際は間隔を空けて風が通るようにします。蒸れると病気が発生しやすいのでその場合は殺菌剤で発生を押さえます。花は伸びながら咲いて行くのであまり伸びた場合は切り戻します。種が出来る前にきっておくと咲く寿命を延ばすことが出来ます。植えてから1ヶ月位して花が小さめになってきたら切り戻して、化成肥料などを上げるとまたよく咲きつづけます。
商品名は忘れてください。(^^ゞ
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