害虫の話

 害虫と言っても相手はほとんど昆虫などの小動物です。その植物には害虫でも決して悪者ではないことを覚えていて下さい。でも、強い毒を持って人間にも有害な相手も多いので注意が必要です。
 まず範囲が少ない場合は、手で取ります。剪定などの手入れをするときには、取れる害虫などは手で取って行きます。毛虫などでは発生した当初は一塊になっている場合が多くあります。その枝や葉ごと切りとって処分します。ツバキ類につくチャドクガ、何にでも発生するイラガ(柿やウメに良くつきます)などは刺されるとひどいので注意します。
 範囲が広範なときには、殺虫剤などの薬を使います。殺虫剤はスミチオンなどの一般に使われている薬で十分な効果があります。毛虫にはディプテレックス剤などを使います。また、薬をつきやすくする油の展着剤を加えます。
 撒布の際には薬の注意書きを良く読んで、薄める量や使い切る量を間違わないように、また、体にかからないように注意して、日中の暑い時期を避け、風向きを考えてペットなどにかからないように撒布します。撒布した薬が自動車などの塗装面にシミをつくるので注意が必要です。
 植物の病気の原因が虫である場合も多く、虫の駆除が病気を防ぐ結果になります。毛虫などは年に数回発生します。4月頃の新芽の時期、6月頃の毛虫の発生時期、8月中旬頃の毛虫の第2期の発生時期、また、2月頃の石灰硫黄合剤での予防為の撒布(カイガラムシにも効果があります)などが撒布時期です。
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